久しぶりに川上弘美を読んでみました。
これは長編の物語なのですが、いつものふわふわした感じの短編を
それぞれの登場人物が立ち代り入れ替わりやってきて
話していく…というような物語でした。

正直言って、読んでいる途中はあまり
ぐいぐい引き込まれるものもなかったのですが
最後の方でマリエ、ユリエはもちろんのことその他の登場人物の
恋愛模様の様々な思いがはっきりと浮き出て
それが絡まりあっていって始めて、
「いとしい」や「せつない」などの気持ちを
はっきりと感じ取ることが出来ました。

「爆竹すき?」
「すきだよ。」
「私のことすき?」
「すきだよ。」
マリエと紅郎のやりとりです。
こんなふうにかわいく、さりげなく
好きな人の好きなものを聞くことができたらいい。

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