音を楽しむ

2004年6月17日
実は私、こう見えても(見えてないって)中学高校6年間とも
部活で吹奏楽やってたんですけどね。
しかも高校の頃はそれなりに一生懸命、というか
真剣に大会で勝てるような音楽を目指していたわけなのです。
田舎ながらも進学校で勉強に対するプレッシャーもあったのですが
勉強よりも楽器って感じで。
(というか、練習して家に帰ったら疲れて勉強どころではなかった。)
今では、楽器に触るどころか、そういう類の音楽にも全く触れていないのですが
それでも街でふと耳にする機会があるとなんとなく聴いてしまいます。

そうしたら、ふと見ていたTVでとある学校の吹奏楽部が取り上げられていて。
1校目は部員が足りなくて、新入生が5人入ってこないと廃部になってしまうという学校。2校目は名門校。入部する時に各楽器のバランスを考えて、希望者が多いパートは実技のテストがあるという学校。
1校目はほんと楽器が少なくって音のバランス悪くって、上手いとはそうしたっていいかねる演奏をしていた。でもね、部員みんなが廃部にはしたくなくって一生懸命、新入生を勧誘するの。結果、廃部の危機からは免れて、今後も活動できるようになった。
2校目は私も知ってる名門校。私も現役時代、演奏の参考の為に聴いてた。そこの高校であった希望のパートに入るためのテスト。名門校だから新入生といってもみんな上手。なのに、当たり前だけど落とされる人もいるのだ。そして、たとえ希望のパートに入れたとしても大会まで出るためには、入る時のテストよりも高い競争率を勝ち抜かないとメンバーにはなれないと思われる。

音楽はスポーツと違って、誰の目にも明確に分かる勝敗がない。だから音楽へのアプローチの仕方って人によってすごく差が出るものなのだと思う。大会で評価されたからと言って、みんながみんなその演奏を「いい演奏」だと評価する訳ではないのだ。

多分、両方の学校の人とも音楽が好きで楽器が好きで演奏しているのだと思う。けれど、目指すものはきっと違うんだよね。楽しく演奏したいのか、それとも高い評価を目指すのか。両方が両立したらそれは素晴らしいことだけど、両方をバランスよく両立出来るようになる人なんているんだろうか?きっともう、音楽で悟り開いちゃってるような人じゃないかと思う。

私は高い評価も欲しかったけれど、文字通り「音を楽しむ」音楽をやりたくて、その間で苦しかった高校の3年間を思い出した。でもね、苦しかったはずなのにまた機会があったらやりたいとも思った。そして、私の母校も今週末、演奏会だって言ってたっけと思った。

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